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日刊田中けん

ガソリンよりもディーゼルを使うことが、壮大なエコにつながる

マツダ、クリーンディーゼル搭載の CX-5 生産開始
2012年1月26日(木) 11時45分   response.jpより


マツダは26日、同社宇品工場で、新世代スーパークリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」を搭載した『CX-5』(海外仕様車)の生産を開始したと発表した。


CX-5は、パワートレイン、ボディ、足回りのすべてにSKYACTIV技術を展開し、新デザインテーマ「魂動(こどう)」も反映した新世代商品群の第1弾。今春より、日本や欧州などで発売が予定されている。


「SKYACTIV-D 2.2」は、世界で初めて尿素SCRやリーンNOxトラップ触媒などの高価なNOx後処理装置を使用せずに、日本のポスト新長期規制や欧州のEuro6などの排出ガス規制に適合できるスーパークリーンディーゼルエンジン。


同エンジンは、燃料噴射や排気バルブの開閉方法の工夫などにより、冷間時の始動性や安定性といった低圧縮比型エンジンの問題点を解決し、自動車用量産ディーゼルエンジンとして世界一低い圧縮比(14.0)を実現。優れた排出ガス性能だけでなく、高い燃費性能や4.0リットルV8ガソリンエンジン並みのトルクも両立している。
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 今、エコカーというと、それはイコール、ハイブリッド車と同義で考える人は多かろう。日本で言うハイブリッド車とは、正確にはハイブリッド電気自動車なのだが、私は細かい定義づけを言いたいのでは無い。
 ハイブリッド車といえば、商品名を言えば、すぐにイメージできるだろう、プリウスやフィットハイブリッドの様な車のことである。


 しかし、どんなに燃費が良い車であっても、これらのハイブリッド車はガソリンを燃やして走る車である。
 果たしてこれは、国家レヴェルで考えて、本当の意味でエコなのか。


 原油を精製して、ガソリンを作るわけだが、ガソリンは作るためには、それと同時にディーゼルも作られる。作られてしまう。
 ディーゼルは、主にトラックやバスのような商業車に多く使われている。
 つまり、日本一国単位で考えれば、原油を精製して作るガソリンもディーゼルも、同じくらい国内で消費されるのが1番効率が良い。


 しかし、実際に消費されるのは圧倒的にガソリンであって、日本でディーゼルは余っているという。あまりにも余分に精製されているので、そのディーゼルを日本は輸出しているという。
 これは果たしてエコなのだろうか。


 つまり、今、日本が一国単位で考えることは、燃費が良いハイブリッド車を奨励するよりも、燃費が悪くても、ディーゼル車を国民に広く使ってもらった方が、国益に叶うと言うことだ。


 ガソリンとディーゼルがバランスよく使われてこそ、原油の輸入量が少なくて済むし、貿易収支の改善にもつながる。


 一般的に、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりも燃費は良いが、エンジン価格そのものが、ガソリンエンジンに比べて高価になっている。
つまり、普通に10万キロ以上走る商業車では、元が取れるが、5万キロも乗らずにに買い換えてしまう乗用車では、割高になってしまう計算なのだ。


 それならば、ここは大いに政策誘導できる可能性がある。
 ディーゼルエンジンの購入者には、1台につき50万円の補助金を出すとか、ディーゼル1リットルにかかる32.1円の軽油取引税を、減免するなどの対応が考えられる。


 つまりこの様にして、全体の消費量を、ディーゼルシフトして、バランスよく原油を使えるようになれば、それが日本の国益に叶う。
 少しでも原油の輸入を抑えるためにも、これから車の購入を検討している人は、なるべくディーゼル車を選んで乗るようにしてもらいたい。


 こんな身近なところにも、エコに影響を与える消費者の決断力は隠されている。


2012年02月18日