業績急下降のソニーについて
ソニー、4-6月期の最終赤字は246億円 2年連続、民生機器不振で
2012.8.2 15:36 産経ニュース
ソニーが2日発表した今4-6月期の連結決算は、最終損益が246億円の赤字となった。4-6月期の最終赤字は2年連続で、前年の155億円より59%増えた。
今4-6月期の売上高は前年同期比1.4%増の1兆5151億円。営業利益は、前年同期より395億円少ない77.2%減の275億円となった。薄型テレビやAV機器、パソコンなどの民生用機器や半導体など電子部品の販売が低迷したため。円高差損も発生した。リストラ関連費用の計上は前年同期より54億円少ない18億円にとどまった。
この結果を受けて、ソニーでは2013年3月期通期の連結業績見通しを下方修正した。売上高は従来予想より6000億円少ない6兆8000億円(4.8%増)に、営業利益は500億円少ない1300億円に、最終利益は100億円少ない200億円とした。昨年度の通期業績は営業赤字が672億円、最終赤
字が4566億円だった。営業益、最終益ともに黒字転換をめざす。
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これほどまでのソニーの業績悪化を、予言した人が私の知人にいる。
「ソニーがゲーム機を本気で作るような企業になるならば、ソニーは終わる」
そう私に予言していた。
「まさか。あんなにPS(プレイステ-ション)2が売れているのに、それは無いでしょう」
PSが売れまくっていた当時、私は頭から根拠の無い予言を信じなかったが、今となれば、その人の予言が正しかったことが証明された。
もちろん、ゲーム機の存在と業績悪化の因果関係は不明なのだが。
私は人生の中でまだ一度も、家庭用ゲーム機という商品を買ったことが無い。ファミコンやPSなど、大ヒットしたゲーム機とも無縁の生活をしてきた。
どんなに私がアニメ好きで、アニメとゲームの親和性が高くても、ゲームの話になると、途端に私の理解を超えてしまい、話題について行けなかった。
それにゲームにまで趣味の領域を広げると、それは広げすぎだろうとも思っていたので、なるべく関わらないようには気をつけていた。
そういえば、PSを買うことはなかったが、私が最後にソニー製品を買ったのは、ノートパソコンのバイオだった。
しかしこのパソコン、イメージはポップな感じでよかったのだが、何しろ不具合が発生した。それも保証期間が過ぎてからの話だ。
後で知ったのだが、この様に保証期間を超えてすぐに製品が壊れてしまう現象を「ソニータイマー」と言うそうだ。私のバイオも、このソニータイマーにやられてしまったのだと思った。
私のパソコンの不具合は、モニターだったのだが、その時、ソニーに電話をしたら、たしか無料で新品と交換してくれたような記憶がある。保証期間を過ぎているにもかかわらずだ。
だから、ソニーはとても良心的な企業だと思ったりもしたが、一度壊れて信用を失った商品を、私が再び買うことは無かった。二代目のノートパソコンは、踏んだり落としたりしても、壊れにくいパナソニックのLet's noteに変更した。
それ以来、電池のような小物は別として、10万円を超える耐久消費財で、ソニー製品を、私が買うことは無くなった。
ちなみにデスクトップパソコンは、エプソンを使っているのだが、これまたよく壊れる。一度修理に出して、また戻ってきて、本当に修理したのかと疑いたくなるほど、同じ箇所が直らずに、戻ってきて、すぐにまた修理に出すなどということを、3回も続けて行ったりした。
その都度、エプソンのオペレーターには毒づいて、「だからあれほど、問題が再発しないように、丁寧に点検してくれ、と頼んだじゃ無いか、別にすぐ返さなくてもいいから、1週間でも2週間でも入院していて構わないから、問題が再発しないように、しっかり調べてから、こちらに送り返して欲しい」と、念を入れて頼んだにもかかわらず、すぐに修理から戻ってきた製品は、また壊れて、修理に出すといった有様だった。
それにも関わらず、私はエプソン製のパソコンを買い続けている。なぜか。有料とは言え、保証期間を5年間で契約しているので、どんなに何回壊れても、無料で修理してくれるという気安さが気に入っているからだ。それにデスクトップパソコンは、スペックが落ちるとは言え、複数台持っているので、1台を修理に出しても、決定的には困らないことからも、切実度が低いからだ。
入院している間は使えないが、それでも修理費無料というのは、とても魅力的だ。
ソニーも「ソニータイマー」と揶揄されるほど、最近のイメージが悪くなっているのだから、他メーカーのように5年の保証期間を付けたらどうだろうか。そう思って、バイオのホームページを見てみると、有料オプションとは言え、実は既に、そのような保証期間延長は行われていて、消費者が望めば、3年までは延長ができるらしい。
ソニータイマーという、一度付いてしまった負のイメージは、なかなか払拭できない。日本人にとって、いや日本製品にとっては、「壊れる」ということは、あり得ない状態であって、「壊れない」ことが最低限の製品に対する信頼にもつながっている。
製品に対する絶対的な自信があるというのならば、ここは是非、無料で、5年間保証ぐらいの太っ腹な、アフターサービスを付けてもらいたいものだ。仮に壊れたとしても、私が使っているエプソン製品のように、無料で修理してくれるとなれば、きっと消費者は戻ってきてくれるのでは無いだろうか。
物作りの原点に立ち戻って、壊れない、壊れにくい製品を、これからも、日本を代表する企業であるソニーには作ってもらいたい。
2012年08月09日