田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

とある駅頭チラシ巻き

 本日6月13日(金)、朝のチラシ巻きを葛西駅前でしていたら、

セントラルウェルネスクラブ葛西の人から挨拶された。
http://www.central.co.jp/club/cw-kasai/index.html?gclid=CjgKEAjwn-WcBRD61NHM-uqDrm4SJADrP4tPHvb9jAO4g4QwTVVzwTZqPX1TOF6Pu-CGJwMFYtkus_D_BwE
「7時からこの場所でチラシ巻きをしたいのですがよろしいですか」

 

 

 朝のチラシ巻きは、ちょっとした場所の取り合いになる。
誰もがチラシの巻きやすい場所に立ちたがる。
駅前の狭いスイートスポットに人気が集中する。

 

 

 常識と言っても良いのだろうが、
先に来た人がその場所を占有し、後から来た者が、
先に来た者の邪魔にならないような場所に立ってチラシを巻く。

 

 

 同じ業界、つまり区議会議員同士の場合は、
同じ場所でチラシ巻きや街頭演説をする場合は、
先に来ている者に一言挨拶をして、許可を受けてから
その場で活動することが不文律になっている。
 または選挙期間中でもない限り、
事前にその場所が占有されていた場合は、
後から来た者はその場所を諦めて、
別の場所に移って、チラシを巻いたり演説を始めることになる。

 

 

 同じ駅とは言っても、東西南北など、
いくつもの出入口があって、立ち位置によっては、
会うことも無く、挨拶もなくすれ違うことも少なくない。

 それでも姿を見れば、相当対立でもしていない限り、
挨拶ぐらいするのは当然だろう。

 

 

 同業者同士でも場所取りを巡ってトラブルにもなることはあるが、
異業種間であっても、朝のこの時間帯は、
チラシ巻きを巡って、トラブルになることもあった。

 

 

 昔話だが、私の記憶では過去2回、
異業種間トラブルがあった。
一度は、HISのチラシ巻きの女性と。

 

 

 私がチラシを配っているにも関わらず、
私の目の前に立って、チラシを配り始めた。
 さすがに常識がないだろうと思って、
「私の前には立たないでもらえますか」
と声をかけたところ、
「ここはあなたの道路ですか。私がどこに立とうが自由です」
 そう言い返されて話にならないと思った。

 そこで私は一時的にその場所を離れて、
近くの別の場所でチラシ巻きをしていたのだが、
そうすると、その女性は、今まで私が立っていた場所に
立ち始めてチラシを巻きだした。
 私はその状況を確認して、彼女の目の前に立って、
再びチラシを巻き始めた。
「区議会議員がそんな嫌がらせをして良いんですか」
「これは先ほどあなたが私に対してした行為ですよ」
「私は区議会議員に嫌がらせをされました。私は絶対にあなたの政党には投票しません」
「どうぞご自由に」

 

 

 あとは無言のママ、我慢比べのような時間が経っていった。
 そんなやり取りが続いて、しばらくしたら時間が来たのか、
その女性は規定のチラシ巻きを終えて帰って行ってしまった。

 

 

 当時の私は現職議員であり、
所属政党という看板も背負っていた。
 しかしその関係は一方的なモノではなく、
彼女もHISという有名な旅行業者の看板を背負って活動していたのだ。

 私はチラシ巻きが終わった後、HISの事務所に出向いた。
 所長らしき人が出てきて、かくかくしかじか、
こんなことがあったと抗議した。
「申し訳ありませんでした」
との謝罪を受けて、その場はおとなしく帰っていった。

 

 

 過去にそんなトラブルもあったなと思い出しながら、
本日お会いしたセントラルウェルネスクラブ葛西の女性は、
何と礼儀正しい、気持ちが良い女性なのだろうかと感心した。

 

 

 私は彼女がティッシュを配っている最中、
歩行者の流れが途切れた瞬間に手を出して、
ティッシュを受け取った。

 彼女もまたティッシュを配り終わった後、
「ください」と言って、私の月刊紙を受け取ってくれた。
 とても感じが良い女性だったので私は思わず声をかけた。

 


「こちらは頻繁に来られるのでしょうか」
「そうですね」
「具体的に何曜日に来るとか決まっていますか」
「週の後半、水・木・金に来ることが多いです」
「わかりました。それではなるべくその日にかぶらないように、私はここに来ることとしましょう。絶対にそうするとは約束できませんが、なるべく」
「はい。それではこれからもよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」

 

 

 何気ない3時間ほどの朝のチラシ巻きの光景ではあるが、
そんな中にも、ちょっとしたドラマはあるのだなと思って、
私はその場を去って自宅に戻ってきた。

2014年06月13日