「対策」という言葉の使い方
禁煙運動で全国を遊説中、とある県庁にて、関連資料をいただいた。
そこには、「禁煙対策」との文字があった。
ちょっと待って欲しい。
禁煙対策?
同じく、「受動喫煙対策」は良いとして、
「受動喫煙防止対策」なる言葉も同時に、いただいた資料から発見した。
「受動喫煙対策」と「受動喫煙防止対策」が共存する主張はどのような主張なのだろうか。
違和感が残った。
普通、「対策」と言う言葉を、我々はどのように使っているだろうか?
ガン対策
事故対策
災害対策
つまり、望ましくない物や現象を対策の前に置き、それに対してどのような対応ができるのかを考え、行動するのか対策ではないだろうか。
だから、禁煙対策は、真逆の意味であり、
禁煙という言葉を使いたいのであれば、
禁煙推進政策とでも、言い換えて使うべきであろう。
「対策」と「推進政策」をごっちゃにして考えていると、
この様な誤用がまかり通る。
ちなみにウィキペディアを見ると、
「省エネルギー対策」は「省エネをさせないための対策」という意味となるので誤用であると書かれている。
もしこの世の中で、禁煙対策という言葉を使って良い会社があるとすれば、禁煙社会に対して、徹底して反対するブラック企業たるJTのみだ。
2013年05月02日